中国は今後、次世代インターネットの発展をいっそう推進していく構えだ。発展改革委員会の張暁強・副主任は北京で3日、「中国は戦略の高みから次世代インターネットを重視する必要がある。第12次5カ年計画(2011-15年)期間中の発展計画を検討し、国際的な次世代インターネットの競争において戦略的に有利な位置を奪取すると同時に、中国の関連分野の共同発展を実現しなければならない」と語った。「新華網」が伝えた。
IPアドレスは、インターネット・プロトコル・スイートに基づくインターネットの中で大きな役割を持っている。現在利用されているプロトコルは「IPv4」だが、今後は「IPv6」が普及されていく見込みだ。「大きい、速い、安全、管理しやすい」という長所を持つ次世代インターネットはここ数年、先進国が争って研究する戦略的な課題となっている。
発展改革委など8部門は03年、「中国次世代インターネット模範プロジェクト(CNGI)」を始動し、中国の次世代インターネットは大規模な研究と構築の段階に入った。04年には、中国初の次世代インターネット「CNGI-CERNET2」が立ち上げられている。
だが専門家によると、中国の次世代インターネットの産業全体はまだそれほど力がなく、設備製造・ネット運営・ソフトウェア開発・情報資源開発・情報サービス・端末開発などの産業チェーンは弱いままだ。また激しい国際競争に参入するには、人材の数や質も不足している。米国・カナダ・日本などの先進国が次々と次世代インターネット研究計画を始動している中、中国の直面する状況も日増しに厳しくなっている。
「人民網日本語版」2008年12月4日 |