▽民衆の自信回復がカギに
危機への対応には民衆の経済への自信を回復することが非常に重要となる。今回の世界を巻き込んだ危機を理解し、表面的な経済データにとらわれず、政治システムや社会システムといったより幅広いプラットフォームから出発して答えを探さなければならない。
今回の金融危機に対し、発展途上国の人々は否定ー困惑ー意気消沈ー憤慨ー恐怖といった苦い心理プロセスを踏んでいる。発展途上国の人々は当初、先進国で爆発した危機が発展途上国にまで波及するのを否定。そして連帯効果により経済成長がかげり始めた事実に困惑・意気消沈し、不景気により個人の生活まで犠牲になり出したと憤慨し、先行きの不透明な経済動向に恐怖を感じている。そのため世界銀行では現在、重要な業務のひとつとして、発展途上国の国民がこのような心理プロセスから抜け出せるよう指導する取り組みを進めている。
「人民網日本語版」2008年12月18日
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