「第6回中国文化産業新年フォーラム」が10日から11日にかけて北京大学で行われた。文化戦略や文化産業、都市発展などをめぐって100人余りの専門家が話し合った。専門家らによると、中国の文化産業は金融危機のなかで新たな発展のチャンスを迎えているという。
全国政治協商会議の厲無畏副主席によると、中国経済は金融危機によって影響を受けているが、ネットゲームや映像文化などの文化クリエイティブ産業は不断に成長しており、その成長スピードは経済全体の成長スピードをはるかに超えている。金融危機はむしろ、文化産業にとって得がたいチャンスとなっている。所ホ副主席はその理由として次の5点を挙げた。第一に、文化産業はハイテクを必要とし、環境汚染も少なく、潜在力も大きく、資源の消耗も少ない。これらの要素は、産業構造の調整と改善をめざす国家の要求に符合している。第二に、内需拡大と消費促進という国家の要求に符合している。第三に、金融危機は、中国の従来型の輸出企業に打撃を与えたものの、中国の文化製品には海外進出へのチャンスを作り出した。第四に、内需の観点から言えば、文化消費は中国経済の新たな成長点と言える。第五に、新メディアや新文化の振興が文化産業の急速な発展に有利な環境を作り出している。
文化部の趙少華副部長も、文化消費の需要は経済危機に際してむしろ増加する可能性があるとの見方を示した。文化産業はここ数年、さまざまな地方における中心的な産業の一つとなりつつある。政府による一連の内需拡大措置が取られたことも、文化産業分野の中小企業の融資問題解決にとって有利な環境を作り出している。
「人民網日本語版」2009年1月12日 |