中国工商銀行の王麗麗副行長(副総裁)は12日、次のように述べた。「新京報」が伝えた。
2009年の中国のマクロ調整では、引き続き適度に緩和された通貨政策が実施され、預金と貸付金の基準金利および預金準備率が継続的に引き下げられる見込みだ。こうした状況の下で、金利差の縮小と不良債権率の反発とが、銀行が注意すべき主な問題点になる。
工商銀行の分析によると、預金・貸付金基準金利にはなお54ベーシスポイントの引き下げの余地があり、銀行の金利差が一層縮小することが予想される。
経済の下降周期にあって、銀行の資産の質と利益水準に市場関係者は懸念を抱いている。貸付資産の質についていえば、すでに不良債権率の反発がみられており、現在は大幅な反発を避けなければならない状況だ。一方で、預金・貸付金基準金利の引き下げによって、金利差が徐々に縮小しており、銀行の収益力にも一定の影響を与えている。
「人民網日本語版」2009年1月13日