金融危機の影響を受け、エコノミーホテルの宿泊率も低下し、ホテルチェーン各社の業績に影響が出ている。「錦江之星」の徐祖栄・総裁は、「08年の宿泊率は全体で10%前後の低下となった」と語る。「華天酒店」の四半期報告によると、同社の純利益は昨年同期から明らかに低下した。「万好万家」の四半期報告によると、同社の総資産は12%の減少となった。
中国観光研究院の戴斌・副院長はこれに対し、「中国のエコノミーホテルはホテル全体の10%から20%を占めるに過ぎず、欧米諸国の平均である60%から70%よりはるかに低い。長期的に見れば、エコノミーホテルは価格面での優勢をほこっており、金融危機による業務量への影響は星付きホテルよりも小さいはずだ。金融危機は新たな発展のチャンスと言える」と指摘する。「エコノミーホテルは新たなサービスモデルを作り出し、ターゲットをしぼった市場戦略を打ち出していくべきだ」。
ホテルの一部では市場ターゲット化の試行を始めている。「漢庭酒店グループ」はすでに、低級・中級・高級の消費者を分別したエコノミーホテルのブランドを作っている。一部のホテルでは個性的な顧客群を意識し、千篇一律でない個性的なスタイルの追求を始めている。
「人民網日本語版」2009年1月13日