国務院常務会議は昨年12月31日、工業情報化部による第3世代(3G)携帯電話ライセンスの発給手続き開始に同意した。これにより中国移動(チャイナモバイル)は中国3G規格TD-SCDMA、中国電信(チャイナテレコム)はCDMA2000、中国聯通(チャイナユニコム)はWCDMAのライセンスを獲得。3Gライセンス発給後、3Gネットワークの構築・端末設備の製造・運営サービス・情報サービスをはじめとする通信産業チェーンが次第に明らかになってきた。業界関係者によると、3Gライセンスの発給は内需拡大につながり、中国と世界の3G発展を推し進めるプラスの役割を果たすという。(作者:北京科技大学経済管理学院の何維達教授)
実際、3Gはどれだけの内需を生み出すのか?この点に関して、業界内ではさまざまな見方がある。短期的には限定的な内需拡大しか望めないが、長期的(5年前後)には少なくとも1億5千万元の内需をもたらすと筆者は見ている。ここでいう内需には、消費需要だけでなく、投資需要も含まれる。投資需要の面では、3G関連の産業チェーンは5年以内に少なくとも1兆元以上の民間投資につながり、消費の角度から見ると、5千億元以上の消費需要が見込まれる。しかしこの目標を達成するには、次の4つの条件を満たす必要がある。その条件とは▽第一に、産業クラスターを形成すること▽第二に、規模の経済を形成すること▽第三に、サービスを優先すること▽第四に、より多くの消費者が3Gを利用することーー。
「人民網日本語版」2009年1月19日 |