春節(旧正月)明けに記者が外資系企業を取材したところ、どの企業でも中国経済の見通しを楽観視するとともに、中国への投資を加速させる考えを示した。
▽米プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント(PwCC):中国は世界経済の牽引力となる
世界有数の会計事務所PwCCはこのほど北京での記者会見で、今後も世界経済には多くの試練が待ち受けているだろうが、主な経済体の中で中国は基本面が頑丈で、政府による経済刺激計画も壮大であり、連鎖的に経済が衰退していく中でいち早い回復を見せ、経済成長のけん引力となっていくだろうとの見方を示した。
PwCC中国エリア主管パートナーの林怡仲氏は取材に対し、「中国は4兆元刺激策を打ち出すと同時に、利下げなど一連の経済悪化への対応策を講じている。世界金融危機が中国経済に及ぼす影響が最小限にとどまるよう政府はさらなる対策を打ち出すだろう。中国の財政刺激計画は内需拡大を促し、持続的な成長へとつながる。中国の基本面は相対的に頑丈なため、中国の資本市場は09年下半期には安定に向かうだろう」と指摘。
PwCCは、中国の4兆元財政刺激計画は中国の内需拡大を促し、持続的な成長につながると予測する。なかでもインフラ施設、金融機関、工業、消費品および小売などの関連業界がこの経済刺激策の恩恵を受け、こういった分野の新株が発行されれば上昇が見込めるという。今年IPO(株式公開)融資は1500億元にのぼり、中小企業によるIPOがなお活発になる見通しだという。
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