国家能源局によると、西部の天然ガスを東部に輸送するプロジェクト「西気東輸」の第2パイプライン建設工事はこのほど、国務院の承認を受けて、東部区間の工事が広東省深セン市でスタートした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
2008年2月、新疆ウイグル自治区ゼン善市(県級市)、甘粛省武威市、寧夏回族自治区呉忠市、陝西省定辺市(県級市)の4カ所で第2パイプラインの着工式が一斉に行われ、西部区間の工事がスタートした。これにより世界最大のパイプライン工事である同工事は全面的実施の段階に入った。
この第2パイプラインは、すでに建設された第1のパイプラインに次ぐ天然ガスの戦略的輸送ルート。計画によると、西部区間は09年末をめどに完成し、2011年には全線で操業を開始する予定だ。
同局の責任者は「西気東輸プロジェクトの第2パイプライン建設は、当今の金融危機への対処や内需拡大をはかる上で象徴的な意義をもつ重要なプロジェクト。金融危機克服への信頼感を高めるのにプラスになる」と話す。
08年11月、国は内需拡大と成長促進に向けた重要措置の実施を決定し、エネルギー分野でも一連の重要プロジェクトの実施を承認し、工事をスタートさせた。今回の第2パイプライン東部区間工事もこうした重要プロジェクトの一つだ。
第2パイプラインの総投資額は1422億元で、沿線都市のパイプライン網建設に約673億元が投入される見込み。うち東部区間の幹線は全長2472キロメートルで、投資額は約930億元に上るものと見込まれる。
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