上海仲ウェン貿易有限公司(以下「上海仲ウェン社」とする)の株主と経営者が商標専用権を侵害したとして、ルイ・ヴィトン・マルティエ社(以下「LV社」とする)が起訴した裁判が5日、上海市第一中級人民法院(地裁)で開廷した。LV社は今回の裁判で被告に対し、権利侵害行為の停止と、経済損失として賠償金100万元を要求している。
本件の被告人は上海仲ウェン社株主の呉ベイウェン氏とその父親の呉雲竜氏、それに呉ベイウェン氏の夫で、会社の経営も携わっていた林益仲氏の3人。
本件は、上海の陝西南路にある、上海仲ウェン社がニセブランド品を扱う販売店が発端となった。この店には、国際的歌手として知られるセリーヌディオンが昨年4月10日、上海でコンサートを行った際に来店し、9つのニセブランド品を購入。さらに米NBAのスーパースター、コービー・ブライアントもマネージャーを通して店のオーナーと接触し、上海で親善試合を行った際にチームメートを伴って来店し、ニセブランド品を購入している。
LV社は、被告夫婦がニセ商品を販売する行為は、商標専用権を侵害するものだとして、LV社が商法専用権を登録する商品の販売停止を裁判所に訴えた。さらに経済損失として賠償金100万元と、訴訟費用、弁護士費用、調査費用などの支払いを求めている。
「人民網日本語版」2009年3月6日 |