コンサルタント企業「マッキンゼー・アンド・カンパニー」がこのほど発表した調査によると、世帯年収25万元以上の中国の富裕世帯は08年、160万戸に達した。この数は年間16%の速度で増加しており、2015年には400万戸余りに達する見込みだ。そうなれば、中国は同年、米国と日本、英国に次いで富裕世帯が世界で4番目に多い国となる。「第一財経日報」が伝えた。
フォーブス研究院が行った資産家に関する調査によると、1000万元以上の資産を持つ中国人の年間消費は平均200万元に達している。マスターカードが行った贅沢(ぜいたく)品市場に関する調査によると、中国人富裕者による贅沢品への消費額は2016年、若者層で総額264億ドル、中高年層で総額180億元に達する見込みだ。
マッキンゼー社による今回の調査では、中国の16都市に住む富裕世帯1750戸が対象となった。世帯年収が25万元を超える都市家庭が富裕世帯として定義された。これによると、中国の富裕世帯は現在、東部と中南部に集中しており、30%は北京・上海・広州・深センに住んでいる。また富裕世帯数トップ10の都市に住む世帯が全体の50%を占めている。
調査によると、中国の富裕層の消費傾向は次の7つに分類することができるという。
(1)流行に敏感なお嬢様型:ほとんどが大都市に集中し、女性の割合が高い。健康や環境、家庭の生活クオリティーを重んじる。高級品をよく知っており、ブランドにもうるさい。頻繁に買い物をし、買ったものについてよく討論する。あまり派手な商品は好まず、上品で味わい深い流行品を愛する。
(2)完ぺきを求める堅実型:ゼロから事業を起こした人が多い。贅沢品には関心がなく、一般の消費者と似た好みや態度を持つ。ブランドよりも品質を重視する。偽ブランドや横流し品は受け付けない。多くが地方都市に家族単位で住んでいる。
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