高速鉄道によって利益を受けているのは観光業だけではない。統計によると、京津高速鉄路の開通から8カ月で、大型中央企業による天津への投資は着実に増えている。これらの企業は、北京に本部事務所を置き、天津に工場を設けることで、工場の管理者が30分余りで事務所から現場まで行くことを可能にした。投資者にとっては「港に近いという長所を持つ企業が事務所の隣にできたようなもの」で、大きな利潤をあげることもできるし、便利な管理も実現となった。中央の科学研究機構と天津との協力も深まっている。高速鉄道の開通によって、多くのハイテク人材が、天津行きや浜海新区での起業を選ぶようになった。統計によると、天津にやってきて仕事をする優秀な人材はここ半年で40%前後増えた。
北京と天津の一般市民にとっては、住宅・就職・消費・レジャーなどの数多くの資源を都市間で共有することが可能となった。天津での不動産購入を考えたり、天津に来て「相声(漫才)」を聞いたりする北京人。北京での就職チャンスをねらったり、北京の小劇場で前衛劇を鑑賞したりする天津人。両都市をまたにかけて仕事や居住、レジャーを楽しむ市民はますます増えている。
「人民網日本語版」2009年4月9日
|