民用航空の国内旅客輸送量をみると、今年1月は前年同月比21%、2月は13%、3月は14%、それぞれ増加し、08年3月以来の二けた成長を遂げた。08年の民用航空業界は全体で252億元の赤字を出したが、今年1ー3月は黒字に転じ、おおまかな統計によると利益は8億元に上るという。今月8日に中国民用航空局の李家祥局長が述べたところによると、中国民用航空の経営状況は全面的に回復に向かっており、4ー5月には市場がさらなる飛躍を遂げる見込みだという。
港湾に関する最新のデータにも、中国経済の新動向が反映されている。1ー3月の一定規模以上の港湾の貨物取扱量は低い水準にとどまったが、3月は下げ止まって増加に転じた。おおまかな統計によると、3月の貨物取扱量は前年同月比2%増加し、石炭の運搬量は約4千万トンで通常のレベルに戻りつつあり、対外貿易の鉄鉱石輸入量は5100万トンに達して単月および四半期の記録を更新した。世界経済という大きな環境に影響されて、対外貿易のコンテナ取扱量は引き続き減少気味で低迷傾向が続くが、減少幅は目立って縮小している。
自動車市場は世界的に低迷が続いているが、中国市場は生産・販売ともに好調だ。3月の販売台数をみると、米国は85万8千台(前年同月比37%減)、日本は32万3千台(同32%減)だったのに対し、中国は110万9800台(同5.01%増)に達して、3カ月連続で米・日を抜いた。特に低排気量の乗用車の販売が好調で、国が打ち出した1.6リットル以下の低排気量乗用車を対象とした購入税の半減措置や自動車の農村部での普及をはかる「汽車下郷」政策などが効果を上げたことを示している。
国家情報センター経済予測部の祝宝良副主任の分析によると、これらの指標を総合的にみて、経済がすでに回復したとの結論を出すことはできないが、経済の低迷傾向に歯止めがかかったということはできるという。祝副主任は「最悪の時期は過ぎ去った。政府投資の継続的拡大に伴い、経済復調のプラス要因が蓄積され、増加しており、下半期の経済は大幅に回復する見込みだ」と話す。
「人民網日本語版」2009年4月10日
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