今年第1四半期(1ー3月)マクロ統計データの発表を目前に控えて、国家統計局の馬建堂局長はこのほど、米紙「ウォールストリートジャーナル」に掲載されたトム・オーリック(Tom Orlik)氏の文章に対する意見を述べた。これを受けて同期のマクロ経済情勢をめぐり、さまざまな観測が飛び交っている。「国際金融報」が伝えた。
▽データの真実性を追求
さきにオーリック氏は「中国経済がペースダウンする時期のGDP(国内総生産)統計をどのようにみるか」と題する文章の中で、中国の経済統計は非常に強い印象を与えるものであり、一連の主要経済指標に関してタイムリーで正確かつ全面的なデータが対外的に発表されている、と述べた。
同文章が引用する専門家の指摘によると、地方には成績の改ざんをはかろうとする構造があり、これが中国のGDP報告の正確性に影響する可能性があるが、現在の統計システムはかつてのように各地方が簡単に操作出来るものではないという。また別の専門家の指摘によると、地方部門が報告の中で成長率を大幅に水増しする可能性が非常に心配されているが、国家レベルでも誤報のリスクはあるという。
この文章に対し、馬局長は14日に意見を発表し、「同局の内外サイトを通じてオーリック氏の文章を転送してほしい。データの真実性や信頼性はわれわれが職業上の責任を履行する場合に必要なだけでなく、社会や国民の監督を意識的に受け入れる上でも必要なことだ。各方面がともに努力し、中国統計データの質と社会的な信頼度を絶えず向上させたい」と述べた。
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