中国登録会計士協会は12日、世界的に有名な4大監査法人(プライスウォーターハウス・クーパース、アーンスト・アンド・ヤング、デロイト、KPMG)の中国での収入が昨年、合わせて103億8900万元にのぼり、中国会計業全体の33.5%に達したことを明らかにした。「新華網」が伝えた。
中国の会計事務所の数は08年末までに7284社にのぼり、前年同期比3.9%増となった。登録会計士は8万5855人となり、同比11%の伸びとなった。会計業の08年の収入は310億4千万元で、前年比12%増だった。
プライスウォーターハウス・クーパースとアーンスト・アンド・ヤング、デロイト、KPMGの中国での収入はそれぞれ、27億5500万元、27億元、24億9900万元、24億3500万元。そのうち監査業務による収入はそれぞれ、26億1000万元、22億6300万元、17億400万元、15億4000万元だった。
会計士協会の担当者によると、中国本土の会計事務所と世界の4大監査法人との間にはギャップがある。同協会は今後、中国の会計事務所がさらに強く大きくなることを支援していく構えだ。
中国本土の会計事務所はここ数年、収入・規模・実力のどの方面でも積極的な変化を遂げてきた。08年には、全国で会計事務所11社が合併し、31社の収入が1億元を超えた。
中国財政部はこのほど、「中国登録会計士業の発展促進に関する若干の意見」の意見募集稿を発表し、国際的な名声と競争力を持った年間収入30億元以上の大型会計事務所を5年から10年で5社から10社ほど形成することを打ち出した。
会計士協会の劉仲藜・秘書長は、「条件の整った事務所の規模と実力を積極的に上げ、中国会計事務所全体の競争力を高めなければならない。自国の大型会計事務所ができる日は近い」と希望を示した。
「人民網日本語版」2009年5月13日