このほど開かれた「京津冀(北京・天津・河北)交通一体化協力懇談会」で、河北省交通運輸庁と北京市交通委員会は、北京を大回りする「北京大外環路」の一部となる密雲・タク高速道路を国家高速道路網計画に組み入れるよう交通運輸部に要請することを決定した。「新華網」が伝えた。
密雲・タク州区間の建設要請により、すでに建設計画に組み入れられている「張家口・タク州」「北京・承徳」「北京・化稍営」「張家口・承徳」の4道路と合わせて、900キロにおよぶ北京大外環路の原形が明らかになった。
北京大外環路を構成する5本の道路は、▽張家口・承徳高速道路、▽大慶・広州高速道路の北京・承徳区間、▽密雲・タク州高速道路、▽張家口・タク州高速道路、▽北京・化稍営高速道路の土木・膠泥湾区間。北京をぐるりと囲む環状道路となる。
中国西北部地区の物資の沿岸輸送や東北地区と中南部・西南部地区との物資交流にとって、北京は、交通の要所の一つとなっている。河北省南部の都市と同省東部・北部の都市との往来にも北京を通ることが必要だ。北京を通る車両がとても多いことで、北京には、空気汚染や交通渋滞の大きなプレッシャーがもたらされている。
北京大外環路は完成後、高速道路12本と一般道路10本と直接つながる。北京を通過する車両は北京中心部を通る必要がなくなり、北京を大回りしてスムーズに走行することが可能となる。北京地域の交通渋滞解消に大きな役割を果たすことになりそうだ。
「人民網日本語版」2009年5月21日 |