北京週報記者 蘭辛珍
上海にとって、国際金融センターと国際水上運輸センターの建設には恵まれた優位性があるが、それはこの「二つのセンター」建設を上海が順調に行えるということを意味しているわけではない。一部の保守的なシステムが障害となる可能性があり、例えば資本項目において人民元の自由兌換ができないことは上海が国際金融センターになることを妨げるかもしれない。
上海にはどんな位置づけがなされているのか。中国の経済センター、金融センター、水上運輸センター、製造業基地、観光都市、国際的大都会……、さらに多くのさまざまな答えがある。だが、これらの答えは上海にとって、それほど明確なものではないようだ。
今、上海はようやく自らの明確な位置づけを持った。それは国際金融センターと水上運輸センターになるということである。4月29日、国務院は「上海の現代的サービス業と先進的製造業の急速な発展、国際金融センターと国際水上運輸センター建設の推進についての意見」を発表し、2020年までに、上海を中国の経済力と人民元の国際的地位にふさわしい国際金融センターと国際水上運輸センターとして基本的に築き上げることを提起した。
4月29日、国務院新聞弁公室は上海国際会議センターで記者会見を開催した。上海市人民政府の楊雄副市長は席上、上海市は毎年、年度実施計画を制定し、毎年の重点的な任務に対する措置と時間的な進み具合を明確にし、上海を国際金融センターと国際水上運輸センターに築き上げるという目標の達成を確保する意向を示した。
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