今月1日、GMがまもなく破産法の適用を申請して破綻するとの情報が流れたため、アジアの多くの自動車企業の株価が上昇した。複数の市場アナリストが認めるように、GMの破綻後、アジアの主要自動車メーカーは世界市場シェアが一層高まるものと予想される。またVWやフィアットなどの欧州大手メーカーにとってGMの没落はチャンスだといえる。
当然ながら、現在の世界的な自動車産業の大変動において、中国自動車産業も急速に発展する新たなチャンスを迎えている、第一に、金融危機の発生以前、中国自動車市場は巨大なニーズと政府による消費刺激政策に後押しされてきた。そうして今年1ー5月には前年同期比2けたの成長を遂げ、世界自動車市場における唯一の成長株となった。今後、世界の自動車大手は中国市場にますます期待し、新しい技術や製品の投入により一層力を入れるものと予想される。第二に、世界の自動車産業には欧米からアジアへの移転という大きな流れがあり、これを変えることはできない。巨大な国内市場の存在により、中国が競争力を備えた自動車企業の育成に成功することは確実だ。
中国独自ブランドを備えた自動車企業は現在、中核技術やブランド価値などで弱点を抱えており、国際化のレベルも低く、今後はこうした面での発展が必要になる。
「人民網日本語版」2009年6月3日
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