金融危機の発生を受けて、中国自動車市場が世界の自動車メーカーの主戦場になりつつあり、競争がますます激化している。こうした状況の中で、中国自動車工業は経済危機による打撃にどのように立ち向かえばよいのだろうか。今月6日に広東省広州市で開催された第5回中国(花都)自動車フォーラムでは、業界関係者や専門家らが相継いで提言を行った。「経済参考報」が伝えた。
世界的な金融危機の影響を受けて、米国の自動車大手3社「ビッグ3」(ゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラー、フォード)が大きなダメージを受け、米国、欧州、日本のメーカーの売上も急速に落ち込んだ一方で、中国自動車市場は一人勝ちの状態にある。今年2月に自動車の生産・販売台数はいずれも80万台を超え、前年同月比24%増加して、販売台数は世界トップに躍り出た。
ある専門家によると、中国の広大な自動車市場が海外メーカーの「命綱」になっており、ますます激化する競争に直面して、中国メーカーも積極的な対応を迫られている。
▽キーワード1:「合併再編」
かつて国務院発展研究センター副主任および党組書記を務めた陳清泰氏は「国内自動車メーカーの再編合併は必須であり、必要だ。できるだけ早期に再編合併プロセスに入らなくてはならない。かなり難しいプロセスになるとは思うが」と述べた。
東風汽車公司の周文傑副総経理(副社長)は「企業間の合併再編は市場主導で行わなければならない。合併後に新たな協力の効果が上がるかどうか、新たな中核的競争力を形成することができるかどうか、企業風土が混じり合えるかどうかなどを、当事者は慎重に考える必要がある。国際的な合併ではより慎重な態度を取らなくてはならない」と述べた。