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人民元国際通貨化に10年かかる 元人民銀総裁
発信時間: 2009-07-06 | チャイナネット

 

かつて中国人民銀行(中央銀行)の総裁(頭取)を務めたことのある全国社会保障基金理事会の戴相竜・理事長は3日、世界シンクタンクサミットのフォーラムにおいて、「人民元は最終的にはドルやユーロと同じ国際貨幣となるだろう。しかし新しい貨幣システムの確立には10年、もしくはそれ以上かかる」と発言した。広州日報が伝えた。

戴理事長は「国際貨幣システムは会議で決定するわけではなく、経済的実力の結果であり、金融市場の認めた結果だ。だからこの点において、米ドルの主導的地位がすぐに弱まることはありえない。しかし、貨幣システムの多元化が現れる可能性はある。ドル、ユーロ、人民元、およびその他の貨幣からなる国際貨幣システムが10年、もしくはそれ以上の時間をかけて形成されるだろう。しかしこの国際貨幣システムは、地域経済をよりどころにし、13カ国もしくは20カ国の協調で成り立つという特徴がある」と述べた。

「人民網日本語版」 2009年7月6日

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