▽安定した輸出拠点を形成
改革開放以来、東部沿岸地域は中国の輸出貿易の先発隊となってきた。沿岸の省市、とりわけ上海・江蘇・浙江・広東の4省市は、中国の重要な輸出拠点として発展してきた。10年ほど前のアジア金融危機の時期、全国の輸出額に占めるこれら4省市の割合は64.3%だった。今回の世界金融危機では、この比率は68.9%に達している。これら2回の金融危機を経ながら、中国の輸出拠点は急速な発展を維持し、輸出地としての地位を国内でもいっそう高めた。江蘇省と浙江省の輸出増加はとりわけ目覚ましく、全国の輸出額に占める両省の割合は倍増し、それぞれ8.5%と5.9%から16.3%と11.3%へと高まった。
▽輸出品の構成に大きな変化
中国の機械設備・電力設備の輸出額は1995年当時、438億7千万ドルにすぎず、輸出総額に占める割合も30%に満たなかった。だが金融危機前までに、これらの製品の輸出額は7011億7千万ドルに拡大し、輸出総額に占める割合も57.57%に高まった。在庫量や増加量を見ても、これらの製品は、中国最大の輸出製品となっていた。金融危機を経ても、これらの製品の輸出に占める割合は58.8%とわずかに上昇した。
中国の機械設備・電力設備の輸出は急速な成長を長らく保ってきた。これらの製品の輸出増加率はここ15年近く、輸出全体の伸びを上回っている。世界金融危機の影響でこれらの製品の輸出も大きな打撃を受け、上半期の輸出額は昨年同期から21.2%の減少となった。だがこの減少幅は、輸出全体の21.8%という下げ幅を下回った。さらに、これらの製品の世界市場における中国のシェアは拡大している。米税関の統計によると、機械設備・電力設備の輸入のうち中国が占める割合は今年1月から4月、昨年同期から4.1ポイント高い25.1%となった。EUの1月から3月までの統計を見ても、中国のこの分野でのシェアは昨年同期から1.7ポイント高まった。
「人民網日本語版」2009年8月11日
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