新中国の成立からの約60年間に、特に改革開放以降に、中国の農業は飛躍的な発展を遂げた。ある統計によると、穀物生産量は1949年の建国当時の1億1300万トンから、2008年は5億2800万トンに達して過去最高を更新し、約5倍に増加した。中新網が伝えた。
この数値から、中国の農業や農村に発生した驚天動地の変化がうかがえる。過去60年の間に、各種の農産品製品の生産量は、耕地が徐々に減少しているという情況の中で大幅に増加した。
「手元に穀物があれば、心は落ち着く」というが、13億の人口を抱える人口大国の中国にとってはまさしくそうだ。現在、中国の穀物総生産量は世界トップで、13億人の食糧問題を基本的に解決し、国内での穀物の安全性を保証するだけでなく、世界における穀物の安全性の促進にも貢献している。
中国の農民・農村・農業(三農)問題の専門家・陳錫文氏(中央財経指導チーム弁公室副主任、中央農村活動指導チーム弁公室主任)は過去60年間の中国の農村や農業の発展プロセスをふりかえり、次の4つの成果があったと結論づける。
(1)過去60年間に農村の体制やメカニズムが絶えず変革された。農村の体制・メカニズムが、農村社会の生産力の発展促進に一層プラスになり、農民の経済的利益や民主的権利の保障に一層プラスになることが変革の目標とされた。