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60年で飛躍的な発展を遂げる中国農業
発信時間: 2009-08-14 | チャイナネット

(2)過去60年間に農産品の市場流通制度に極めて大きな変化が生じた。市場での流通が、国による買い付け統制や販売統制を受けていた状態から、2004年の穀物市場の完全開放を経て、農民が自主的に決定を下し、市場の需給関係に応じて価格を決定できる状態に変わり、農民の生産意欲が守られるようになった。

(3)農村の経済構造が変化した。以前は農業の生産構造は栽培業が中心だったが、現在その農業全体に占める比重は低下を続ける一方、牧畜業の比重が上昇を続けている。農民の就業構造もたえず調整され、変化しており、あるサンプル調査に基づく試算によれば、農業以外の職業に従事している農村地域の労働力は約2億5千万人に上り、農村労働力の約半数を占めるという。このため、農民の所得構造にも非常に大きな変化が生じた。

(4)農村の社会公共事業が発展・進歩を遂げている。ここ数年来、農村のインフラ設備がほぼ改善され、道路、電力、水道、ガスの各方面で発展を遂げた。義務教育保障制度や医療保障制度、社会保障制度も構築されつつある。

農業部がまとめた統計によると、新中国成立からの約60年間に、新しい農村建設が絶えず進められたことを受けて、農民の収入は100倍以上にも増加した。だが陳氏は次のように指摘する。過去60年間に、中国の農業や農村は飛躍的な発展を遂げたが、目立った問題もなお少なからず存在している。たとえば、なおぜい弱な農業インフラは強化が必要であり、停滞気味の農村の発展にはサポートが必要であり、農民の収入増加の前に横たわる困難は早急に解決する必要がある。三農問題はいまなお中国の経済発展における最重要課題だといえる。

「人民網日本語版」2009年8月14日


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