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金融危機対応の3つのポイント 世銀副総裁
発信時間: 2009-08-20 | チャイナネット

 世界銀行の林毅夫・上級副総裁(チーフエコノミスト兼任)は19日、「第27回国際農業経済大会」で講演し、「国際金融危機によってもたらされた試練には、(1)金融改革(2)マクロ経済刺激策(3)貧困人口の脆弱性低減??という3方面から対処していく必要がある」と述べた。「新華網」が伝えた。

 林氏によると、今回の金融危機が発生した原因は主に3つある。第一に、先進国による過度の金融イノベーションと金融監督の甘さ。第二に、米国のITバブルが01年に崩壊した後、連邦準備理事会(FRB)が金利引き下げで不動産業を刺激したため、新たなバ
ブルができたこと。第三に、合理性を欠いた世界の貯蓄構造。すなわち、先進国の低すぎる貯蓄率と発展途上国の高すぎる貯蓄率。

 先進国を発端とした金融危機は、金利・価格・投資・貿易・送金などのルートで発展途上国に伝わった。最近の食品価格危機と世界金融危機には関係がある。低収入国では、食品価格の変動や賃金低下が貧困者に大きなショックをもたらしている。

 林氏は、次の3方面から金融危機に対処することを提案した。第一に、金融部門の改革を行い、金融監督を強める。第二に、マクロ経済のレベルで積極的な財政・通貨政策を取り、総需要を刺激する。同時に、各国の経済刺激策の国際協調を強め、保護貿易主義の台頭を防止する。第三に、貧しく弱い層が抱える問題を解決する。「長期的に見ると、貧困人口の脆弱性を解決するための最も効果的な方法は、収入を増加させることだ。これは主に、農業生産力の向上を通じて実現される。また農村のインフラや教育への投資を拡大する必要もある」

 第27回国際農業経済大会は16日から22日まで北京国際会議センターで開かれている。会議のテーマは「世界農業の新景観」。70におよぶ国・地域・国際組織から集まった1000人余りの代表者が会議に出席している。

 「人民網日本語版」2009年8月20日

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