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中国の内需拡大で最も受益している国は?
発信時間: 2009-08-31 | チャイナネット

UBS証券は今年3月に発表した2009年版「その他の経済体と中国の内需の関連度」の中で、中国経済の回復から最も利益を得る国を予想した。同社のエコノミストは、大口商品と資本商品の輸出国であるオーストラリアや日本、韓国が内需けん引型の中国経済回復から最も利益を得ると見ている。中国は、これらの国から輸入した商品のうち多くを国内で使用し、再輸出はしていない。

投資けん引型の中国経済回復が5カ月ぶりに力を発揮している。UBS証券の汪濤エコノミストは最近の情勢に基づき、この問題に対し再び予想した。

「春江水暖鴨先知(春の河水の暖かさは鴨が真っ先に知る)」。近ごろ経済回復に関する話題が各方面で持ち上がっており、見解はそれぞれ異なるが、その注目度は依然高い。中国経済はどこまで回復するのか。今後の見通しは。角度を変え、中国経済の成長・回復から利益を得る国の実績を見てみると、少しうかがい知ることができるかもしれない。

中国の需要回復が豪、ブラジルの輸出増加をけん引

データは語る。価格が前年同期比で低下し、大口商品の輸入額がマイナス成長を続けても、中国の大口商品の輸入量、特に金属商品は今年に入り大きな伸びを見せている。中国への大口商品輸出量が最も多いオーストラリアとブラジルの輸出額はプラス成長となった。「中国の需要回復がこれらの国の輸出回復、貿易条件の改善、経済活動の回復をけん引している」と、汪濤エコノミストは話す。

中国の国内投資が資本商品の需要を促進

明らかな成果は得られていないが、もう一つの重要な現象にも同様に目を向ける必要がある。中国の国内投資が資本商品の需要を促進しているということだ。大口商品の輸入と比較すると、資本商品の輸入量増加はやや遅く、輸出国への影響も小さい。汪濤氏は、これは中国が輸入する資本商品の大部分がEU(特にドイツ)、日本、韓国などの比較的規模の大きい経済体からで、わずか一部が米国からであるためだと考える。

機械設備類の輸入は引き続き急速に増加

また、中国の機械設備、金属製品、器械の輸入は回復し始めている。大口商品の輸入量増加は一部の業界が在庫の再蓄積を早めに行ったことも原因の一つだと言うのであれば、機械設備などの輸入は向こう数カ月で急速な増加を続けるとUBS証券は予想する。

米国の需要回復が中国の電子製品の輸入をけん引

台湾やマレーシアなどアジアの経済体の中国への輸出もすでに回復している。ドイツと異なり、これら経済体の中国への輸出で最も多いのは加工貿易用部品で、中国はこれらの部品を加工後、三大経済体に再輸出する。中国のこういった製品の輸出量回復は、主に米国の需要回復によるもので、刺激案による中国経済の回復ではないとUBS証券は見ている。

「チャイナネット」 2009年8月31日

 

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