3番目の課題は産業構造の調整だ。製造業の水準を引き上げると同時に、サービス業の発展を加速させなければならない。中国の産業構造は一層のバランスを必要としている。製造業は目下、困難に直面しており、輸出の低迷は実際のところ製造業企業と関連がある。製造業企業は過去10年間に急速な発展を遂げたが、サービス業の発展の遅れが製造業の発展を制約しているのだ。
かつて製造業の輸出企業が海外進出すると、海外の多国籍サービス企業が運営を手助けするのが常だった。輸出を手がける小企業は海外市場がどこにあるのか知らなくても困らなかった。運営を手助けしてくれ、注文を取ってきてくれるウォルマートが知っていれば事足りたからだ。また物流配送システムがどうなっているのか知らなくても困らなかった。こうした方面の業務を肩代わりしてくれるUPSがいたからだ。だが現在、外部ニーズが消滅し、国内市場への回帰が求められるようになって初めて、企業は販売ネットワークや営業ルートが不備であること、ウォルマートやUPSのような存在がいないことに気づいた。こうした問題点や製造業に関わるサービス業の遅れが、中国製造業の発展を制約している。
「人民網日本語版」2009年9月11日
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