コンサルタント会社・プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の世界気候変動・炭素市場分野の主管パートナーであるリチャード・グレッドヒル氏によると、同報告書に詳しく述べる通り、中国はエコ科学技術分野でトップに立つ条件を備えており、特に二つの優位点が注目される。一つは巨大な国内市場、もう一つは政府の強い意欲だ。中国経済は持続的に成長し、技術力と製造力は高く、政府は日々深刻化する気候変動やその他の環境面での脅威への対策に巨費を投じている。こうした要因が相互に結びついて、エコ科学技術産業の巨大な推進力となっている。中国は世界のライバルに一歩先んじており、チャンスを先につかまえて低炭素経済を発展させると同時に、環境の持続可能で長期的な発展を達成する力がある。
CGTIの創業者の一人であるランダル・ハンコック氏が記者会見で述べたところによると、中国のエコ経済は発展に向けてしっかりとした基礎固めがなされ、今後は中国政府が打ち出す関連のプラン、法律・法規、財政面での奨励措置・補助金措置、工業の推進措置・価格管理措置などが、環境に積極的なプラス影響を与えるとともに、エコ科学技術市場の振興を促すものと期待される。中国政府の政策が、変革や新たな市場チャンスをもたらす原動力になることは確実だ。
CGTIのもう一人の創業者であるエレン・カーベリー氏は「中国では毎週、多くのエコ企業が誕生している。これほどの発展ペースは他国には想像もつかないものだ。中国は太陽光発電分野で世界の指導的地位にある。このほか、電気自動車や電池関連企業の発展も非常に速い」と話す。
だがチャンスは課題と隣り合わせだ。潜在力の大きな中国エコ経済は、発展への大きなチャンスに恵まれると同時に、大きな課題をも抱えている。
「人民網日本語版」2009年9月11日
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