鳩山由紀夫次期首相は15日、民主党の藤井裕久最高顧問を財務相に起用することを伝えた。豊富な経験と慎重な財務管理で知られる藤井氏の起用によって、人々の将来への不安を取り除くねらいだ。「国際金融報」が伝えた。
民主党は選挙戦で「政権奪取後は人々の生活レベルを向上させる」と強調してきたが、日本の厳しい財政状況は新政府にとって悩みの種となる。「市場万能主義」と「社会福祉至上主義」との対立を超えて市民・市場・地方を基礎とした分権社会を構築することを主張する民主党は、新たな経済チームを通じて日本経済を復興させていく意気込みだ。日本メディアによると、藤井氏は、金融緩和を支持してきたことで知られ、同氏の財務相就任をアナリストも歓迎している。麻生政権の打ち出してきた経済刺激策には批判的で、就任後は、これまでの政府の計画や措置の無駄をなくすことを宣言している。
「日本の新政権が直面している最大の問題は、わずかな財政資金を利用して経済の回復や福祉の向上を実現しなければならないということだ。『民主党の政策ではいつまで持つかわからない』という麻生首相の予想があたる可能性もある」と外交学院国際関係研究所の周永生氏は語る。