「中国金融ブランドマーケティングフォーラム」がこのほど開かれ、インターネットを使った双方向のマーケティングが参加者の注目を集めた。マーケティングの専門家によると、「コレクトナビゲーション」を通じてネット上でユーザーを探し当て、ラインオフでの消費の潜在力を触発する企業マーケティングが「ポスト危機時代」において最大のチャンスとなっていく。
10年前はまだ中国のネットユーザーは非常に少なく、それほど価値がなかったといえるが、今ではネットユーザー「主流化」の波が巻き起こっている。ネットユーザーの最適化と増加が、オンラインとオフラインの双方向の統合に大きなマーケティングのチャンスをもたらした。
最新のネット調査によると、今年6月末の時点で、中国のネット人口は3億3800万人、インターネットの普及率は25.5%に達した。ネット人口、ブロードバンド人口、国家トップレベルドメイン登録者数の3項目で中国は世界一を誇る。ネットユーザーの構成をみてみると、第1回ネット報告が発表された97年に比べ、中・高所得者の割合が増加した。月収2000元以上が当時は3%の2万人にすぎなかったが、今では25.9%の8700万人以上にまでふくれあがった。そのうち月収が8000元以上の高所得者が1.9%を占め、640万人を超え、無視できないグループとなった。
ネットリサーチを手がけるアイリサーチによると、中国インターネット事業者大手「テンセント」の利用者は69%が会社員で、今ではターゲットが金融業界や通信業界などと重なりつつある。こういったグループはネット上の個性的な商品を求め、現実の生活においても様々な消費ニーズを持っている。中国のネットユーザーの90%以上が利用する「テンセント」では、「ワンステップ」の便利なオンライン生活をネットユーザーに提供し、すでに実際の生活との一体化を進めている。専門家によると、テンセントの「コレクトナビゲーション」はネット上でこういったターゲットを探し当て、ラインオフでの消費の潜在力を触発する。企業のマーケティングはオンラインからオフラインに誘導され、「ポスト危機時代」における最大のチャンスが訪れる。銀行クレジットカードセンターの担当者は「私たちのプラチナユーザーはすべてネットユーザーです」と記者に話す。「北京商報」が16日伝えた。
「人民網日本語版」2009年9月18日