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中国とASEAN、関係発展の歴史を振り返る
発信時間: 2009-10-21 | チャイナネット

東南アジア諸国連合(ASEAN)は中国のよき隣人であり、よき友人であり、よきパートナーだ。政治、経済、文化などの分野における双方の協力は、長期にわたって深化し拡大してきた。国際的な活動においても相互に支援しあい、密接な協力関係を築いてきた。

1991年に中国とASEANは正式に対話を開始した。同年7月には銭基シン外交部長(当時)が第24回ASEAN外相会議の開幕式に出席し、中国はASEANの協議パートナー国となった。

政治交流が発展を続けるのに伴い、中国は96年3月、ASEANの全面的対話パートナー国への昇格の意志を明確にし、ASEAN諸国から積極的な反応がかえってきた。同年7月、ASEAN諸国の外相は中国を全面的対話パートナーとすることで一致し、同月に行われたASEAN・対話パートナー国経済閣僚会議への中国の初参加が実現した。

97年12月、江沢民国家主席(当時)は第1回中国・ASEAN首脳会議に出席。会期中に「共同宣言」が発表され、21世紀に向けた善隣相互信頼パートナーシップの方針が確定。これにより中国・ASEAN関係は新たな段階に入った。

双方の対話・協力をより一層推進するために、2002年11月に行われた第6回中国・ASEAN首脳会議で、双方は「中国・ASEAN包括的経済協力枠組合意」に調印し、2010年の中国・ASEAN自由貿易圏建設という目標が確定された。

03年10月の第7回中国・ASEAN首脳会議の会期中、温家宝総理とASEANの指導者は「平和と繁栄のための戦略的パートナーシップに関する共同宣言」に調印。会議では中国が「東南アジア友好協力条約」に正式に調印し、双方の政治的な信頼感が一層強まった。

04年、温家宝総理は第8回中国・ASEAN首脳会議に出席し、双方の協力強化に向けて10項目の新たな提案を行った。会期中、双方は「中国・ASEAN包括的経済協力枠組合意貨物貿易協定」および「中国・ASEAN紛争解決システム合意」に調印。これにより中国・ASEAN自由貿易圏は実質的な建設の段階にさしかかった。

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