中国電子視像業協会は、インターネットテレビの発展を主導する目的で、インターネットテレビの国家基準制定を進めている。同協会の障ィ亜斌・副秘書長は20日、「広州日報」の独占取材に応じ「国内カラーテレビ企業大手各社は、この基準制定に関わる予定だ」と語った。
▽淘汰される「非インターネットテレビ」
TCLや創維などのカラーテレビ企業大手が今年3月に発売を開始したインターネットテレビは、この半年間で急速な売れ行きを見せ、今では高級フラットテレビの主流製品となった。「インターネットのLANケーブルに差し込むだけで、テレビで映画や娯楽番組のダウンロードやアップロードが可能」という機能が、ますます多くの消費者の関心を引いている。
とは言え、インターネットテレビは、登場後ずっと論争の渦中にあった。テレビでインターネット接続が可能になれば、それまで利益を得ていたテレビ局や有線テレビ放送事業者は深刻なダメージを受け、管理監督層もテレビ放映内容に関する著作権問題が発生する可能性を懸念している。
▽インターネットテレビ急成長の可能性
しかし、障ィ副秘書長は、中国電子視業協会がインターネットテレビの良好な発展環境を作るためにはどんな努力も惜しまないと強調している。
業界専門家は、インターネットテレビは今後も急成長すると楽観的な見方を示す。国家工業信息(情報)化部(工信部)傘下の市場調査会社・奥維諮詢(AVC)の文建平・副総経理は、「来年のインターネットテレビ増加スピードは50%以上と予想される。この数字は、来年のインターネットテレビ市場規模が300億元を上回ることを意味する」と予測している。(広州日報2009年10月21日)
「人民網日本語版」2009年10月22日