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ASEAN首脳会議の3つのキーワード
発信時間: 2009-10-23 | チャイナネット

 第15回ASEAN首脳会議、第12回中国プラスASEAN首脳会議、第12回ASEANプラス3(中日韓)首脳会議、第4回東アジアサミットが10月23日から25日にかけ、タイのチャーアムとホアヒンで開催される。ASEAN10カ国と中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドの6カ国の首脳が金融危機や気候変動など重要な議題をめぐって話し合う。国際金融報が伝えた。

 【キーワード】1200億ドルのアジア地域外貨融資枠

 中国財政部国際司の鄭暁松司長はこのほど行われた記者会見で、1200億ドルのアジア地域外貨融資枠が今年末か、来年頭には正式に創設されると発表した。すでに各国は出資額の分担、出資形式、貸付限度額など重要な項目で合意している。

 ASEAN諸国は多くが外向型経済をとっているため、世界的な金融危機の爆発に伴い、経済刺激策を次々と打ち出すと同時に地域的な協力の重要性をより意識するようになった。

 今年5月に開かれたASEAN10カ国プラス3(中日韓)財相会議でアジア地域の外貨融資枠を総額1200億ドルに拡大する合意がなされ、通貨スワップを主要内容とする「チェンマイ・イニシアチブ(CMI)」の多角化に大きな進展があった。

 ASEANプラス3の外貨融資枠は、アジア地域の経済・金融の安定維持に向け重要かつ現実的な意味をもつ。具体的にはまず、分散した二国間の支援網を緊密な多国間の資金援助メカニズムにグレードアップし、アジア地域の財政・金融面での協力を強化できる。第二に、外貨融資枠は金融危機が発生し、流動に困難が生じた参加国に資金援助を提供することができる。

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