中国工商行政管理総局の付双建副局長はこのほど山東省青島市で開催された2009年商標年次総会で「中国はすでに世界一の商標大国になった」と述べた。
付副局長によると、ここ数年来、中国政府が知的財産権を重視するようになり、企業の商標への意識が大幅に高まるのにともない、商標関連の活動をめぐって喜ばしい局面が形成され、商標戦略の実施に向けて良好な環境が創出された。
付副局長の説明によると、ここ数年来、中国の商標登録申請件数と審査件数は猛烈な勢いで増加し、3つの「世界一」を獲得した。今年9月30日現在、中国の商標登録申請件数が累計701万1千件、商標登録件数が累計395万6千件、有効登録商標件数が316万3千件に達して、いずれも世界一になったのだ。うち国内企業が権利を保有する有効登録商標の件数は258万9千件、外資系企業は57万3千件だった。
中国では1982年に「商標法」が制定され、知財権に関する立法がスタートして以来、これまでに比較的整った商標関連の法律法規システムが構築され、「商標法」を中心とし、各種の法規や規定が対応し、国際ルールに合致した整った法律法規システムが基本的に形成された。これにより、中国の商標事業の発展や商標戦略の実施に法的保障が与えられることになった。
中国ではここ数年、商法保護に力が注がれ、商標が司法・行政の面でも保護されるようになり、商標侵害行為やニセ物商標などが厳しく摘発されるようになった。同時に、企業の商標創造の意識も目立って強まり、国内商標登録件数の大幅な増加に伴い、商標はますます企業の重要な競争力となり、政府の経済牽引の重要な手段となってきた。
付副局長は「商標を正確に使用し、商標の名誉を守り、『馳名商標』(有名商標)を育成することは、ますます多くの企業の共通認識となっている。国内で有名かつ国際市場で一定の競争力がある商標が多く現れており、企業の市場競争力を大幅に引き上げている」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2009年11月10日