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長吉図先導区、東北地区発展のけん引役に(2)
発信時間: 2009-11-20 | チャイナネット

対外道路の滞りが図們江地域の共同開発に影響 「国際大通道プロジェクト」の実施で北東アジア6カ国が緊密に

「対外道路の滞りは図們江地域の共同開発を制約してきた主な原因である。国際大通路を開通させることは長吉図(長春・吉林・図們江)地区の開発開放を進める上で重要な課題であり、『計画綱要』で許可された先行実験の主要内容でもある」と、吉林大学副校長の王勝今教授は述べる。

国際大通路プロジェクトには、主にロシア遠東、朝鮮北部地域の港湾の総合利用を図る交通運輸インフラ共同プロジェクト、モンゴルから日本海まで東北経済区を貫く「中国モンゴル間大通路」、及び長春龍嘉国際空港の通関総合能力の向上を通じた「国際空港物流ルート」の整備が含まれている。

琿春市は「国際大通路」プロジェクトで最初に利益を得る。

この人口25万人を有する琿春市は、図們江地域共同開発の窓口となり、地理的条件にも恵まれている。日本海との距離は最も近いところでわずか15キロメートルで、半径200キロメートル内にはロシアと朝鮮の港が10カ所集中している。琿春市を通り海に出ることができれば、中国の東北地区全域だけでなく、モンゴルなどの北東アジアも利益を得ることが可能だ。

琿春市-ロシアザルビノ港-韓国束草(ソクチョ)-日本新潟の4カ国をつなぐ陸海連絡輸送路が2008年10月、試験運航した。これは中国東北地区から日本海を通り、日本西海岸に直通する最初の海上航路である。現在、中国東北地区の貨物は陸路で大連に輸送され、その後渤海、黄海を通って日本海を渡り日本に到着するため、約12日間かかる。しかし、この陸海連絡輸送路を使えば1日半で到着し、コストも大幅に削減することができる。

王勝今教授は、長吉図地区を貫く「中国モンゴル間大通路」は北東アジア6カ国を結ぶ重要な架け橋となり、長吉図地区から東は日本と韓国、西はロシア、モンゴルとつながり、欧州や北米まで延びる重要な通路ともなると見ている。「大通路」の完成は中国にとって、東北地区ひいては欧州に通じる大動脈を形成するだけでなく、東北地区の輸送構造を完全に変え、図們江地区の開発と東北旧工業基地の振興を促進することにもなる。また、北東アジアのその他の国にとっては、自国の相応地域の交通条件が改善され、そして北東アジア諸国とヨーロッパ、北米をつなぐ最も近いルートが整備されることで、図們江地域の共同開発を新たな段階に持って行くことができる。

「チャイナネット」 2009年11月20日

 

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