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長吉図先導区、東北地区発展のけん引役に(1)
発信時間: 2009-11-19 | チャイナネット

「吉林省にこのごろ、2つの喜ばしいことが同時にもたらされた。特に長吉図(長春・吉林・図們江)地区の開発計画が国家戦略に引き上げられたことは、同省の振興・発展に貴重な基礎条件、外部環境、政策のチャンスを与えている」と、王珉・吉林省党委員会委書記は話す。

王珉氏の言う「2つの喜ばしいこと」の1つは、国務院が『東北地区等旧工業基地振興戦略実施に関する若干の意見』を打ち出したこと、もう1つは『中国図們江地域共同開発計画綱要(長吉図開発開放先導区建設案)』が承認されたことである。

けん引力の強い都市がなく、国境地帯の経済規模が小さく、共同開発から17年経つが所期の効果が得られていない

長吉図地区には吉林省の長春市、吉林市の一部地域と延辺朝鮮族自治州が含まれる。ここは図們江地域の中心地区で、北東アジア地域と新ユーラシアランドブリッジ大陸橋地域の中心に位置している。資源が豊富なロシアと陸続きであるだけでなく、科学技術と資本を有する日本と韓国と海を隔隣接しており、中国の市場と人的資源もあり、朝鮮族の人口が最も集中する場所でもある。

1992年、国連開発計画署の提唱のもと、中国、ロシア、朝鮮、韓国、モンゴルは図們江地域の共同開発プロジェクトを開始した。当時、中国から開発に参加した地域は延辺州琿春市だったが、1999年には延辺州全域に拡大した。全体の進展速度から言うと、顕著な成果を収めたものの、目標には遠く及んでいない。

「国境地帯の経済規模が小さく、人口密度が低く、産業の競争力が弱いため、国際的な地域の共同開発を十分にサポートすることができない」と、吉林省社会科学院の邴正教授は述べる。

邴正教授は、長吉図開発おいて、吉林省の対外開放の潜在力における優位性、経済成長力での優位性、資源面の優位性を総合して、吉林省の対外開放、外資企業誘致と外資導入のプラットフォームを構築し、全面的な振興のけん引役を育成することが目指されており、これは省全体の発展に長期的な影響を与え、中国東北地区の開放拡大と旧工業基地の振興にも積極的な役割を果たし、中国の北東アジアにおける戦略地位を向上させる上でも重要な意味を持つとしている。

また同時に、国も開拓者を必要としている。改革開放以来、沿海地区は多大な成功を収めたが、辺境地区の開放速度は遅く、レベルも低い。また、長吉図地域には国境地帯で海に接しているという地理的条件に恵まれており、17年の共同開発の基礎と実力を備えているため、中国辺境地区の開放開発の先導区と模範区になるのも当然である。

その他の開発区と異なり、国による長吉図地区への具体的な優遇政策がなく、ただ「辺境地区と内陸後背地の優位の相互補完と共同発展」、「陸海共同輸送の国際新航路の開拓」、「辺境地区の越境経済協力モデルの模索」の3方面で先行して実験するよう指示されただけである。

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