国内企業を対象とした移動体(モバイル)通信を利用しての情報化推進プロジェクトが19日、北京市でスタートした。今後2年をめどに、全国100都市で1万件を超える普及活動を実施する計画で、中小企業100万社以上を対象に第三世代移動通信規格(3G)の応用研修を無償で提供するほか、携帯電話サイトの設置・委託管理サービスなども提供する予定だ。
工業・情報化部中小企業対外合作協調センターの責任者によると、現在、中国には4200万を超える中小企業があり、全国の企業総数の99%以上を占めている。だが現時点では中小企業の情報化達成率は5%にも満たない。
今回のプロジェクト推進の狙いは、中小企業にモバイルインターネットを普及させること、特に3G商用プラットフォームを普及させ、中小企業の経営管理コストを引き下げることにある。プロジェクトを担当する北京億美軟通科技有限公司の責任者・李岩氏によると、すでにプロジェクト推進に利用するモバイルインターネットの技術プラットフォームと全国規模の普及システムが動き出している。プロジェクトに合わせて開発された中国語環境での携帯電話によるネット接続技術、携帯ネットワークのプラットフォーム建設、サイトの委託管理などのサービスは今後、条件を満たした企業に無償で提供される予定だ。
「人民網日本語版」2009年11月20日 |