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中国価格の鉄鉱石契約 ベネズエラ企業と初締結
発信時間: 2009-11-18 | チャイナネット

武漢鋼鉄(集団)公司はこのほど、ベネズエラの鉱業企業との間で合意に達し、ベネズエラ国内で長期にわたり鉄鉱石を買い付けるとの契約を結んだ。双方は現在、内部での審査認可手続きを進めている。同公司が明らかにした。

ベネズエラの鉄鉱石埋蔵量は累計146億5700万トンに上ると推計され、うち41億8400万トンがすでに探査済みだ。今回契約を結んだベネズエラの鉱業企業は同国唯一の鉄鉱石生産企業で、今年の生産量は約2300万トンに上る。双方の合意により、ベネズエラ鉱山の生産力拡大がはかられ、増加した生産量について同公司は買い付けの権利を優先的に与えられることになる。その際には中国鋼鉄協会が定めた「中国価格」が適用される予定で、これは国際三大鉄鉱石メジャーにより独占的に価格が決められてきた従来の局面が変化することを意味し、その意義は大きい。

05年以来、国際鉄鉱石価格は年々高騰し、08年の総合値上がり率は70%に達し、中国鉄鋼業界にとって大きな打撃となっていた。同公司は毎年海外から2千万トン以上の鉄鉱石を輸入している。今回提携を結んだベネズエラ企業の鉄鉱石供給量には限界があるが、長期にわたり外部で決められた鉄鉱石価格に従ってきた同公司にとって、中国価格を適用できることの意義は大きい。

ここ数年来、同公司は海外協力のルートを積極的に模索し、これまでにオーストラリア、ブラジル、カナダなどの関連企業との間で、鉄鉱石の輸入契約や共同開発・採掘契約などを結んだ。

「人民網日本語版」2009年11月18日

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