エネルギー大手・シェルグループの潤滑油部門アジア太平洋エリアのティム・フォード副総裁は17日に上海で、中国は2020年に米国を抜いて世界最大の潤滑油市場になるとの見通しを示した。「国際金融報」が伝えた。
環境保護面での圧力の高まりに配慮して、自動車メーカーはエンジンのエネルギー効率に注目し、燃費を向上させると同時に二酸化炭素の排出量を減少させることをますます重視するようになってきた。ある統計によると、アジア太平洋地域が世界の潤滑油市場に占めるシェアはすでに北米を抜いており、中でも中国市場の成長が速く、年間売上高の伸びは2けたに達している。
ある分析によると、現在から2013年までの間に、中国市場の潤滑油ニーズは毎年約3.5%の成長率を維持し、インドを抜いて世界で最も急速に成長する市場になることが予想される。
中国市場の開拓を積極的に進めるため、シェルは2006年9月に北京統一石油化工有限公司と統一石油化工(咸陽)有限公司の75%の株式を取得して買収し、中国潤滑油市場にいち早く進出した国際エネルギー企業となった。この買収により、急速に成長する中国潤滑油市場でシェルはシェア3位に躍進した。
またシェルは中国に潤滑油調合工場5カ所を所有。広東省珠海市にある6カ所目の工場も、このほど稼働をスタートした。
「人民網日本語版」2009年11月18日 |