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西部地区のインフラ整備進む 交通が便利に
発信時間: 2009-12-01 | チャイナネット

中国交通運輸部は、西部大開発の実施以降、西部地区の道路・水路インフラの発展に大きな変化が見られることを明かした。2000年から2008年、西部地区の道路・水路建設への投資額は1兆3386億元に達し、新中国成立から1999年までの50年間の投資総額の5.4倍となった。これほどまでに交通インフラ建設に多額が投じられ、急速な伸びとなったことは歴史上なく、西部地区の経済発展、社会進歩、辺境地区の安定、民族の団結を促進する上で大きな役割を果たしている。

 

交通運輸部計画司の蔡玉賀副司長によると、西部地区の交通インフラ建設の資金難を解決するため、交通運輸部は西部地区の道路・水路建設プロジェクトに対し重点的に資金補助を行うという。西部の主要道路への補助基準は中部地区と東部地区の1.3~1.8倍、水運建設プロジェクトは1.2~1.5倍となる。「第10次五カ年計画」と「第11次五カ年計画」の期間中、交通運輸部が西部地区の航行電子分野に投じる規模はその他の地区の総額の1.5倍となっている。

 

十分な資金と支援策により、西部地区の道路の総距離は1999年の53万3000キロメートルから2008年には142万1000キロメートルに増加、道路網密度は1平方キロメートル当たり7.7キロメートルから20.6キロメートルに増加した。2008年末現在、西部地区の国道本線は全て完成し、西部地区と東部・中部地区の交通、経済のつながりは一層強まっている。

 

西部地区の農村道路建設を強化することは、西部農村公共サービス体系の構築、社会主義新農村の建設における必然的な要求である。交通運輸部道路局の張徳華副局長によると、2008年末現在、西部地区の都市部と建制村所在地で舗装された道路は98.3%と81.2%に達し、開通した道路はそれぞれ77.5%と35%に達した。多くの農民が「晴れの日は砂まみれ、雨の日は泥まみれ」という状況から脱し、アスファルトやコンクリートの道路を歩くことができ、公共サービスが均等化されたことを意味している。

 

西部地区の内陸水運のインフラ施設が整備され、10年間で著しい効果が現れている。長江上流域は3級の航路基準に、西江水上運輸幹線は3級以上の航路基準に達している。主要港湾と倉庫区の水運インフラは一新し、重慶、瀘州、貴港などの港湾に内陸河川のコンテナ、大口ばら積み貨物、ロールオン・ロールオフ型自動車専用運搬船のターミナルが建設され、重慶の長江上流域の水上運輸事業は大体の形が出来上がっていると言える。

 

西部地区の道路・水路インフラの整備と経済・社会の急速な発展に伴い、道路・水路輸送量も急速に増加している。2000年から2008年までに、西部地区の道路貨物輸送量は25億9000万トンから49億6000万トンに増加、貨物取扱量は1581億2000万トンキロメートルから7101億8000万トンキロメートルに増加し、それぞれ1.9倍と4.5倍となった。内陸河川の水上運輸は1999年の5500万トンから2億トンに増加、取扱量は180億トンキロメートルから1199億8000万トンキロメートルに増加し、それぞれ3.6倍と6.6倍となった。

「チャイナネット」 2009年12月1日

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