北京は市を上げて新エネルギー自動車の開発と産業化に取り組み、3年をめどに北京の新エネルギー自動車産業、とりわけ電動自動車産業において大きく飛躍し、世界をリードする電動自動車開発の中心となり、中国にとって重要な新エネルギー自動車開発・製造基地を建設していく。これは北京市経済情報化委員会と北京市発展改革委員会がこのほど共同で発表した「北京市自動車産業の調整と振興の実施方案」で掲げられた目標。中国新聞網が伝えた。
北京市経済情報化委員会の姜貴平副主任によると、この振興方案の制定によって現在の安定した比較的速い経済成長を確保するとともに今後の経済の勢いを増すことができる。2011年までに北京の自動車産業の生産高は年間平均20%のペースで増加し、2011年には1600億元から1800億元の生産高を実現、工業生産額の増加率は北京市の工業の10%、全市の経済総量の2.5%を占めるようになる。
電動自動車と新エネルギー車には世界的な高い基準があるため、北京市は電動、電気制御、電池といった3つの技術を克服しなければならない。なかでも電池がカギとみられているが、現在の電池の主な課題は例えば200キロしか走れないなど持続時間が短いこと。北京市は現在、ガソリンスタンドで電池を交換できる仕組みの標準化と整備の方向を検討している。
こういった高い目標を設定できるのは、北京市に他の都市にはない多くの強みと条件があるためだ。北京は新エネルギー自動車のなかでも100%電動自動車の開発に注目するとともに発展方向の重点に据え、中国の新エネルギー自動車と100%電動自動車で他をリードしようとしている。北京は市をあげて自動車産業の最適化を推進し、将来的には中国一流の自動車開発・製造都市を建設する方針だ。産業の多元的発展に重点を置き、北京の財政資源と社会資源を動員して、ベンチャーキャピタルと共同で北京の自動車産業を発展させ、来年末には100%電動タクシー500台の試験的な運転を目指し、これを突破口に北京市に新エネルギー自動車、とりわけ電動自動車の産業チェーンを形成する。
「人民網日本語版」2009年11月23日 |