中国民用航空総局(CAAC)17日に北京で、エアバス社に対し、同社A380型機の型式証明(規格合格証)を交付した。これは、同型機が中国での航行に適した条件を備えている裏付けとなるもので、中国の航空会社による同型機運用の布石が敷かれたことになる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
CAAC適航司の張紅鷹・司長は、「A380型機に対する規格審査の主なチェックポイントは、同型機が航行適合性を確実に備えているかどうかであり、これは、中国国内での安全運航という基本保障に関わる重要項目だ」と語った。審査の結果、エアバスA380型機の設計が中国民航規則の関連規定をクリアしていることが確認されたことから、欧州航空安全局(EASA)が交付したA380型機の型式証明を認可した。
エアバス社の型式審査担当副社長は、「我々は長い間、中国でのA380型機の運用実現に向け準備を積み重ねてきた。CAACおよび中国の航空会社としっかり協力して、A380型機の中国での運航を成功させたい」と意気込みを語った。
A380型機は、世界で21機が現在運行中で、世界の航空会社17社が計202機を発注済みという。中国南方航空が発注した同型機5機は、2011年から納品がスタートする。
「人民網日本語版」2009年12月18日 |