農業部によると、中国の穀物生産は過去5年間続いた増加傾向を受けて、今年も引き続き増産を達成した。今年の生産量は前年よりやや増加し、42年ぶりの6年連続での増産となった。また中華人民共和国建国以来、初めて生産量が3年連続で5億トンを超えた。
農業部種植業管理司の葉貞琴司長の説明によると、今年の穀物増産の主な原因として、栽培面積が大幅に増加したことが挙げられる。増加面積は約3400万ムー(約226万ヘクタール)に達した見込みで、過去4年間で増加幅が最も大きい年であったという。また同部が今年、より大規模かつより広範囲に高効率の生産態勢を推進し、穀物、綿花、植物油原料の高効率生産モデル区を600カ所から2600カ所に増やし、広い面積でのバランスの取れた増産を促進したことも、穀物の6年連続の増産達成に重要な役割を果たしたという。
今年の作物栽培業は生産が順調で、その成果が穀物などの主要農産品の有効な供給の伸びに現れただけでなく、農民の収入増加への大きな貢献ともなって現れた。おおまかな算定によると、今年の農民の一人あたり平均増収額に対する作物栽培業の貢献は100元を上回り、増収額全体に占める割合は30%を超えた。
今年の秋冬季の栽培生産はしっかりとした土台が形作られ、面積が緩やかに増加し、種の質が向上し、生育状況は全体として順調だ。同部の情況調査によると、今年秋冬季の農作物栽培面積は7億ムー(約4666万ヘクタール)に上り、前年比1940万ムー(約129万ヘクタール)増加する見込みだ。うち穀物栽培面積は4億ムー(約2666万ヘクタール)で同約390万ムー(約26万ヘクタール)増加の見込み。
「人民網日本語版」2009年12月22日 |