世界は今、大発展、大調整、大変革の時期にある。2010年代最初の年、世界経済の動向に注目が集まっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
主要経済体が取った大規模な経済刺激策のおかげで、世界経済は2009年後半から回復の兆しが見え始め、2010年もこの状態が継続すると期待されている。
2009年の第1四半期(1-3月)に大きく落ち込んだ世界経済は、第2四半期(4-6月)には減速に歯止めがかかり、回復の兆しが第3四半期(7-9月)に見え始めた。データによると、米国は5期連続で続いた前期比マイナス成長がストップし、国内総生産(GDP)成長率が2.8%に達した。日本でも4期連続のマイナス成長から第2、第3四半期にはそれぞれ0.7%と1.2%増へ。EUは5期連続のマイナス成長から第3四半期には0.4%増に転じた。
国連が1月初めに発表した報告「2010年世界経済情勢と展望」では、今の積極的な財政政策がこのまま続けば、世界経済は2010年に2.4%の成長を実現するとし、国際通貨基金(IMF)はさらに、2010年には3%台の成長が見込めると相対的に楽観的な予測をする。
このように国際組織が今年の世界経済に楽観的なのには根拠がある。国連世界経済観測センターの洪平凡主任によると、金融市場の角度から見ると、世界の株式市場は2009年3月以降反発を続け、金融市場の各リスク指標も金融危機前の水準に回復するか、それに近い状況に戻っている。実体経済からみると、国際貿易や世界の工業生産指数は明らかに回復し、各国のGDPが衰退から成長に転じている。
「人民網日本語版」2010年1月5日 |