中国鋼鉄工業協会によると、中国の粗鋼生産量は今年、前年比約6.2%増となり、初めて6億トンを突破する見込みだという。中国新聞網が伝えた。
中央政府が講じた一連の政策と措置により、国内の鋼鉄市場ニーズは大幅に増大した。中国鋼鉄工業協会の最新統計データによると、09年、中国の鋼生産量は再び新記録を達成した。粗鋼の年間生産量は5億6800万トンに達し、前年比13.5%増となった。また、国内市場での粗鋼消費量は5億6500万トンで、前年比1億1200万トン増(24.8%増)だった。
同協会によると、今年の鋼鉄生産はマクロ情勢の影響および資源、エネルギー、環境の制約を受けると予想される上に、国際市場では保護貿易主義の影響も高まっている。同協会はこれらの要素と、在庫の不確定性などの要素を考慮し、今年の粗鋼生産量を前年比6.2%増の約6億トンとなると予測する。
09年、中国の粗鋼輸入量は2330万トン以上で、前年同期比4割増だった。一方、粗鋼輸出量は2620万トンで、同比6割減だった。実質的には、プラスマイナスで約287万トンの輸出となり、同比4476万トン減(94%減)となった。
同協会の責任者は、「中国鉄鋼業界の情勢は今年も依然として厳しく、不確定で、予測できない要素も多い。業界の発展は予想よりも複雑になるだろう。このため、困難とリスクを十分考慮して、来るべき試練に対応するための準備をしっかりと行わなければならない」と述べる。
「人民網日本語版」2010年2月20日 |