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中国、10-20年でロンドン抜き国際航運の中心に
発信時間: 2010-02-25 | チャイナネット

(1)世界20大港湾に7港湾がランクイン

上海国際航運研究センターの張ショウシュ博士は「今後10年から20年でロンドンは世界の航運の中心という優勢地位を失い、航運のハイエンドサービスはアジアに移行する。この東への移行の最終地点は中国に違いない」と大胆に予測する。

交通運輸部と上海市政府は1月28日、上海国際航運センターの建設を共同推進する「国際航運センター協力推進加速に関する覚書」を上海で取り交わした。全国各地で国際航運センターの建設が進むなか、上海はその最先端を行き、発展水準が最も高い。他の地域も現在、国際航運センターの建設に力を入れているほか、渤海湾、長江デルタ、珠江デルタといった3つの港湾を中心とする3大国際航運センターの建設も進められている。

最新の「2009年上半期の世界20大港湾におけるコンテナ取り扱いランキング」には、中国大陸部の港湾が7つランクイン。また中国で昨年貨物取扱量が1億トン以上の港湾は20にのぼった。上海はそのトップで、貨物取扱量は前年比1.8%増の5億9200万トンで5年連続世界一、コンテナ取扱量は2500万1000個で3年連続世界第2位だった。

昨年は金融危機の影響で、中国の港湾の貨物取扱量は前年比8.2%増の69億1000万トンと増加率は1.4ポイント落ち込んだものの、国外の港湾の取扱量はさらに不振だった。

ベルギー第2の都市アントワープの推測によると、同港の昨年の貨物取扱量は前年比16.7%減の1億5800万トン。シンガポール海事港業務管理局が発表した最新統計によると、同港の昨年の貨物取扱量(バラ貨物)は前年比8.9%減の4億696万トンだった。

中外運長航集団の李甄総裁補佐によると、アジアの経済・貿易の急成長に後押しされ、アジアの航運業は長期的に発展し、世界の航運資源がアジアに集まり、その重心は東アジア、特に中国に移行しているという。

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