各方面が豊田章男社長の中国訪問について評論
豊田社長が社長就任後に中国を訪問したのは今回が2回目である。1回目は就任直後の2009年7月で、最初の訪問先を中国に決め、トヨタもこの1年弱、中国市場の拡大に力を入れてきた。そのため、豊田社長が米国を離れてすぐに中国を訪問したわけも理解できる。社長は最初の中国訪問で、「全世界の消費者のニーズを満たすために生産能力を拡大することが間違いだとは思っていない」と得意満面に語ったが、今になってこの代価を支払うことになった。
豊田社長の訪問で、中国にはどのような変化がもたらされるだろうか。消費者は謝罪を受け入れることができるだろうか。専門家やメディアはどう評価しているだろう。
国家情報センター情報資源開発部の徐長明主任は、中国の消費者は米国の消費者ほどうるさくないと考える。徐主任は記者の取材に応じた際、「米議会の公聴会における受け身の態度と異なり、豊田社長は中国でいかなる圧力も受けず、積極的な態度を示した。ここから中国市場がトヨタにとって重要であることがわかり、トヨタは中国で信頼回復を目指す決心をした。短期間でマイナスイメージを完全にぬぐうことはできないが、中国の消費者は米国の消費者ほどうるさくないため、豊田社長の積極的な謝罪でマイナスイメージは緩和されるだろう」と話した。
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