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2012年、中国が世界最大の高速鉄道国に
発信時間: 2010-03-04 | チャイナネット

鉄道部が発表した最新の計画によると、2012年には中国の鉄道旅客専用線と都市間鉄道の営業距離数が1万3千キロメートルに達する見込みだ。達成すれば、中国は日本やドイツのなどの高速鉄道先進国を抜いて、営業距離数で世界トップの高速鉄道国となる。

同部が海外の高速鉄道車両の導入を決定したのは04年で、それから10年足らずで中国は世界一の鉄道国が視野に入ってきた。

▽3年で9千億元投資 高速鉄道9200kmを建設

北京五輪開幕直前の08年8月1日、総延長120キロメートル、最高時速350キロメートルの京津都市間鉄道(北京-天津)が開通した。同部の張曙光副総工程師(副チーフエンジニア、運輸局局長を兼任)は同鉄道を「国内初の知的財産権を100%もった、運転速度が世界で最も速い高速鉄道」と賞賛する。

同鉄道は中国高速鉄道の大規模建設・運営の幕開けとなった。同鉄道が運営をスタートすると、武広高速鉄道(武漢-広州)や鄭西高速鉄道(鄭州-西安)などが相次いで運営を開始した。

08年に行われた世界高速鉄道大会では、高速鉄道には次の3条件が備わることが必要と定義された。(1)新たに建設された専用路線があること(2)時速250キロメートル以上の高速列車を備えていること(3)専用の列車制御システムを備えていること--の3点だ。このため中国では旅客専用線と都市間鉄道が高速鉄道となる。

09年に全国では鉄道新路線5557キロメートルが運営を開始し、うち旅客専用線は2319キロメートルだった。一連の重要プロジェクトが完成して運営をスタートし、寧波(ニンポー)-台州-温州路線、温州-福州路線、福州-廈門(アモイ)」路線などの旅客専用線が相次いで運営を開始した。特に総延長が1068.6キロメートルと世界最長で、最高時速が350キロメートルに達する武広高速鉄道の運営開始は、中国高速鉄道の新たな里程標となった。09年末現在、京滬高速鉄道(北京-上海)への投資額は累計1224億元で総投資額の56.2%に達しており、総投資額は2千億元に上る見込みだ。

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