中国は日本の経験を総括し、教訓を汲み取る必要がある。日本の企業管理、環境保護技術、社会の安定は世界でも一流である。日本の国土面積は小さく、資源は不足し、人口は密集しており、これらが日本を管理の行き届いた国にしたと言えよう。日本の大企業は世界一流の競争力を備えている。JALやトヨタなどは問題が発生したが、トヨタのような製造業のトップ企業は中国には一つもない。
中国は、改革開放の初期のように真剣に日本から学ぶ必要がある。また、中国は今から日本のバブル経済、高齢化問題における教訓に目を向けなければならない。これらに関して、中国に良い兆しはない。中国社会の選択の余地は日本と比べて大きいため、問題の発生は遅れる可能性もあるが、決して何事もないことはない。これらの問題を解決する答えを欧米も日本も出しておらず、中国の規模は大きいため、中国が問題を解決すれば世界で大きな意味を持つことになる。
中国が現在やるべきことは、日本と比べることではなく、ましてや力比べをする必要などない。中国と日本の比較可能性はあまりに小さく、両国の国土面積や人口、現在の世界における立場は異なるため、両国のGDPが同じになったことで説明できる問題は非常に少ない。
日本に素直に学び、自らの道を歩み続ける。これは中国が日本を観察し出すべき結論である。
「チャイナネット」 2010年3月6日
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