全国政協副主席、中国国民党革命委員会副主席の厲無畏氏
全国政協副主席、中国国民党革命委員会副主席の厲無畏氏は上海で働いたことがあり、上海市創意産業協会の会長も務めている。厲無畏氏は8日、『新民晩報』の取材に応じ、上海万博について語った。厲無畏氏は、上海万博は革新の成果を示す場となるだけでなく、上海のクリエイティブ産業の発展や経済構造の転換のチャンスともなるとの見方を示し、次のように述べた。
革新は経済モデル転換の原動力
科学技術革新と文化クリエイティブは、産業のレベルアップを推進する2つの原動力である。この2つにおいては、上海万博では集中的な展示、交流が行われる。革新は製造業製品のレベルアップを推進し、製品の付加価値を高め、消耗を減らし、環境汚染を減らすことができる。また、人々の思想を変え、産業面から経済面と社会面で発展を推進することができる。
目の前には絶好のチャンスがある。20世紀の数回の経済危機の発生後、いずれも一部の文化・クリエイティブ産業の発展が見られた。1930年代の大恐慌期にディズニーとハリウッドは成長し、70年代のオイルショックで日本は最も深刻な打撃を受けたにもかかわらず、アニメ王国となった。
今回の世界金融危機において、中国の1人当たりGDPは3500ドルに達し、人々は「衣食が足るぎりぎりの生活」から「小康生活(ややゆとりのある生活)」へとまい進している。中国の文化・クリエイティブ産業は発展の時期を迎えた。