中国経済:成長維持と構造調整の関係調整が必須

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発信時間: 2010-03-15 17:47:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

温家宝総理は14日午前、第11期全人代第3回会議の閉幕後に人民大会堂で開かれた記者会見に、同会議の李肇星報道官の招待で出席し、内外記者の質問に答えた。

新華社記者:国際通貨基金(IMF)は先般、今年から来年にかけての世界経済と中国経済について共に比較的楽観的な予測を示した。だが、両者共に二番底の危険性が存在する、さらには不可避だと考える経済学者も少なくない。温総理も政府活動報告の中で、「極めて複雑」という言葉で今年の中国の情勢を形容した。こうした世論の心配をどう見るか。中国経済はどうすれば二番底を回避できるのか。「極めて複雑」な経済情勢の、「複雑さ」とはどこにあるのか。

温家宝総理:複雑さは、不確定要素の多さにある。世界経済は全体的に回復基調を呈しているが、その主たる矛盾や問題が完全に取り除かれたわけではない。一部の主要経済体は失業率が高いままであり、一部の国は債務危機を露呈し、金融・財政にもリスクを抱え、大口商品と主要通貨の相場は不安定で、一部の国はインフレ期待のため政策選択に困難を抱えている。これらはいずれも、経済回復への妨げとなる可能性があり、二番底をもたらす恐れすらある。

中国経済は世界と切り離せない。私たちは経済の下げ止まりと回復を果たしたが、多くの中国企業の経営状況はまだ根本的な好転を果たしていない。主に政策的支援に頼っているのだ。世界金融危機が中国経済に与えた打撃は、一定程度において、その経済構造と成長パターンへの打撃だったと言える。そして構造調整と成長パターンの転換は短期的なプロセスではなく、粘り強い努力が必要だ。私たちは成長パターンの転換と構造調整を重要な位置に据え続け、不均衡、不協調、持続不可能といった中国の経済成長が抱える問題を変えていかなければならない。中国経済は今年、安定した比較的速い経済成長の維持、構造調整、インフレ期待の管理という3者の関係をうまく処理し、明るい道へと出て行かなければならない。そうして初めて、二番底の回避が可能になるのだ。

「人民網日本語版」2010年3月15日

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