世界銀行は17日北京で発表した最新の「中国経済季報」の中で、中国の今年の国内総生産(GDP)成長率は9.5%に達すると予測した。世界的な低迷状況の中にあっても、中国経済は2009年に8.7%の成長率を達成し、今年初めの数カ月も成長傾向を維持したという。
世銀駐中国代表事務所の韓偉森チーフエコノミストによると、今年の中国のGDPは9.5%増加するが、成長の構造には変化が生じる見込みという。政府主導の投資がペースダウンすること、輸出が一層回復すること、不動産は今年も引き続き力強い伸びをみせ、昨年を上回る可能性があること、消費が安定を保つこと、などだ。また世銀によると、世界中で生産能力が大量にあふれている状況の下で、世界的な価格上昇圧力が抑制される可能性があり、よって2010年の中国のインフレ率はそれほど上昇しないと予測される。このほか、今年の中国の対外貿易黒字は昨年の水準をほぼ維持する見込みだという。
「人民網日本語版」2010年3月18日